2023年も終わろうとしています。
今年は新型コロナが５類に移行して少しずつコロナ前の景色に戻って行きました。
WBCでは満員のスタジアムで日本代表の野球を多くの人が応援していました。
街中のレジでもアクリル板やビニールが取り払われて、見通しのいい店内を新鮮に感じたほどです。
裏のゲストハウスにも外国人が戻ってきて賑わっています。
この３年半ほどよく耐えたなと心底思う、医療関係だけでなく商売をしている人には長いトンネルを抜けた瞬間のように眩しく見えたことと思います。

個人的なことでは１歳を迎えて歩き出した息子の成長に楽しませてもらっています、大変なことも増えましたが。
それまで一方通行だった行動にコミュニケーションが取れるようになってきて、反応があったり要求してきたり、物を渡してきたり渡したり。
話せる言葉も増えてきたし、できることもずいぶん増えた。
半年前までよちよち歩いていたのが最近では滑り台にはまって何十周も登っては滑ってを繰り返しています。
水族館や児童館や近所の公園とか息子がいないと行かなかっただろうところにも通うようになって楽しませてもらっています。
小さい頃に近所の友達と遊んでいたように、息子と遊んでいるのが楽しいし幸福を感じる。
夏には病気をして入院したり、いろいろお金がかかるようになってきたりと大変なこともあるけど、あまりある楽しさをもらっています。
でもいつまでも今のままなわけないので「今しかない」表情や動きをしっかり見ておきたい。

仕事面では今年も忙しくさせていただきました。
コロナ禍が落ち着いて社会がアクティブになり出した頃には少し家具の相談が途切れた時期があって焦っていましたが、夏以降また家具の相談をいただく機会も戻ってきました。
マジカルファニチャーでは今までで1番大きな規模の製作もさせてもらって、いろいろと勉強させてもらったけど、ちょっとかなりしんどかった。
できないことはできないと言おう、諸先輩方から聞いていたことを痛感しました。
遠方からの家具の相談が多かったのも今年の嬉しかったこと。
これだけ情報が溢れる中からマジカルファニチャーを見つけてくれて、顔も実物も見たこともないのに特注家具を依頼してくれる、これって信頼されてるってことだよね、と励みになりました。
あと、マジカルファニチャーの２号店「プレゼント」がオープンしたことが大きな出来事でした。
開業当初からオリジナルの家具を作って販売して、ショールームではしっかり小売もしたい、と思い営業してきましたが、ありがたいことに家具の相談が年々増えてきて製作が忙しくなり、それに伴いショールームまで気を配れなくなっていたのがここ数年の悩みでした。
商品のディスプレイも、季節感を店内に出すことも、ポップアップやワークショップなんかのイベントも、おざなりになっていました。
でも人のご縁があってすぐ近くに２号店を出すことができました。
「お買い物の楽しさ、プレゼントを買う喜び」そういう原初的な気持ちを満たしてくれるお店にしたい。
まだまだ赤字が続いていますが、でも少しずつ訪れる人も増えているので母体の家具製作でしっかりと支えて行きたい。
とはいえいつまでも赤字もしんどいので、あれやこれやジタバタしていると思います。そのジタバタが商売の楽しさでもあります。

来年はマジカルファニチャーは10周年です、独立の時に目標にしていた数字なので感慨深い。
はるか未来のことのように感じていた10周年が目前とは、、、。
まぁこの辺の話はまたその時にでもします。

徒然と書きましたが2023年も大変お世話になりました。
歳をとってきて、子育てもあって、年々多くの人に支えられていると実感することが増えました。
これからも古い人間にならないように精進していく所存です、よろしくお願いします。

それではよいお年をお迎えください。

店主　小寺昌樹